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経済ニュースここに注目!

2011年08月05日

第 39 回 スマートフォンが未来を変える

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世界経済には不安要素が蔓延しています。欧米は債務問題でガタガタし、中国では高速鉄道事故や不動産バブル崩壊の危機が近づいています。日本も一向に終息しない福島原発処理や政権の不安定さが将来の不安を増長させています。

しかし視点を変えてみると世界には新しい大変化が生まれ、社会そのものが変わる予兆がいたるところに見られます。この大変化のキーワードが"スマート"です。

2007年アップルがスマートフォンの「iPhone」を発売し、生活スタイルが変わり始めました。世界中どんなところでも電波さえ飛んでいればインターネットを快適に利用することができるようになり、場所の制約がありません。

19世紀中ごろ鉄道誕生によって人類は移動手段を手に入れたおかげで、距離にかかる時間を短縮することができました。20世紀には飛行機のおかげ大陸間を短時間で移動でき、自動車は個人の行動範囲を格段に広げました。世界経済を大発展させた19~20世紀の産業革命とは"距離を縮めた革命"とも言えるでしょう。

21世紀はインターネットの発達で世界中が一つになりました。世界中どこにいてもインターネットがつながればメール等でコミュニケーションが瞬時にとれます。スマートフォンのおかげで個人は世界中どこへいても同じネット環境を維持することができます。今、世界中で進行しつつある革命とは"距離を消滅させた革命"と言っても過言ではないでしょう。

私はよく海外に行きますが、日本にいるのと同じように仕事やライフスタイルを維持できます。仕事のメールは現地でWi-Fiという無線LANや3Gという電話回線がつながれば見て対応することが可能です。Skypeというソフトをつかえば海外からでも無料または格安料金で先方に電話をかけることができます。

例えばニューヨークに1週間行った時には日本にいる家族とSkypeのTV電話機能を使って1時間一緒にごはんを食べていました。時差が13時間あるため私は朝6時の朝食、日本の家族は夜7時に夕食です。パソコンのWEBカメラを通して会話をしながらの食事でした。インターネット経由で日本にいるのと同じように会話をしていながら、これにかかった費用は"0円"です。

米国アップルは2011年7月19日2011年第3四半期(4月~6月期)決算で売上高が前年同期比82%増の285億7100万ドル、純利益は同125%増の73億800万ドルと四半期ベースで過去最高を記録したことを発表しました。翌7月20日にはナスダック市場上場以来高値の386.9ドルの株価をつけました。

2011年6月6日には"クラウド"という全ての通信機器をアップルのサーバーにつないでデータを管理・統合する新サービス「iCloud」を発表しました。クラウドビジネスは今後もっとも成長することが予想され、携帯電話やコンピュータだけでなく家電製品や家、車といったあらゆるものがクラウドを中心にネットにつながると言われています。トヨタ自動車はこの流れに遅れないために2011年4月6日マイクロソフトと、同年5月23日にはクラウドの大手セールスフォースドットコムとの提携を発表しました。

クラウドで街全体をつなぐプロジェクト"スマートシティ"は世界中で始まっていてアラブ首長国連邦の「マスダール・シティ」オランダの「アムステルダム・スマートシティ」中国の「天津エコシティ」が有名です。一説では都市インフラ整備への投資額が2030年までに41兆米ドル、1ドル80円で計算すると3280兆円という巨大プロジェクトが動き出しています。個人的には東北復興は是非、「スマートシティ」でと願います。

マネジメントで有名なドラッカーは21世紀はじめ、「インターネットは世界を変えるのではない、景色を変える」と述べました。10年、20年後には私たちが今、見ている風景がSFの世界のように激変しているかもしれません。


本日のポイント
★スマートフォンで生活スタイルそのものが変わりつつある。

★ネット社会の到来は"距離を消滅させた革命"とも言える。

★「クラウド」と「スマートシティ」がこれからの重要なキーワード。


コラム執筆:
前田 紳詞
株式会社FP診断サービス 代表取締役

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