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お金の相談室

2016年05月20日

第397回 よく見かける『ブル』、『ベア』ってどういう意味?

<質問>

投資商品でも見かける「ブル」「ベア」、具体的にはどういうことでしょうか?

<回答>

「ブル・ベア型ファンド」などの商品名に見られる「ブル」と「ベア」の意味は、「ブル」が価格上昇、「ベア」が価格下落を意味します。それぞれ、牛が下から突き上げるように攻撃する様、熊が上から振り下ろすように攻撃する様、から「ブル」は下から上への価格上昇、「ベア」は上から下への価格下落を表しています。

そして、「ブル・ベア型ファンド」というのは「ブル型」が価格上昇に期待し、「ベア型」は価格下落に期待するもので、「ブル」は対象となる指数や通貨などが上昇したときにリターンがプラスになるように設計されており、「ベア」は対象となる指数や通貨などが下落したときにリターンがプラスになるように設計されています。

「ブル・ベア型」はレバレッジのかかったものもあり、例えば「ブル2倍」であれば、対象となる指数や通貨などが前日比2%上昇したときにその2倍の4%上昇し、前日比-3%の下落となった場合にはその2倍の-6%の下落となる仕組みにしているものです。反対に「ベア2倍」であれば、対象となる指数や通貨などが前日比2%下落したときにその-2倍の4%上昇し、前日比3%の上昇となった場合にはその-2倍の-6%の下落となる仕組みにしているものです。

注意していただきたいのは、レバレッジのかかったリターンはあくまでも日々のリターン、1日間の値動きに対してのものなので、累積結果となる2日以上のリターンの2倍にはならないということです。どういうことかと言いますと、例えば月曜日から金曜日までの対象となる資産の価格推移が、
月曜100、火曜120、水曜90、木曜100、金曜110

だったとします。前日比のリターンはそれぞれ、

火曜+20%、水曜-25%、木曜+11%、金曜+10%

ということになります。すると対象となる資産の価格に対するブル2倍の場合の前日のリターンの推移は、

火曜+40%、水曜-50%、木曜+22%、金曜+20%

となり、ブル2倍の価格推移を100として表すと以下のようになります。

月曜100、火曜140、水曜70、木曜86、金曜103

月曜から水曜にかけて、対象となる資産の価格は100が90に10%下落しましたが、ブル2倍の価格は100から70に30%も下落し3倍の動きになっています。また、月曜と木曜を比較してみますと、対象となる資産の価格は100が100のまま変わらず、一方でブル2倍の価格は100が86と14%の下落となっています。月曜と金曜の比較では対象資産の価格が100から110に10%上昇している一方、ブル2倍の価格は100が103とわずか3%のリターンとなっています。このように、レバレッジをかけたブル・ベア型のリターンは時間が経つにつれ、対象となる資産のリターンとはかけ離れていってしまう可能性があるため、価格の上下動を繰り返す資産に対する長期投資には向きません。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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