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お金の相談室

2016年07月29日

第402回 ロー?ミドル?リスクの種類別の資産運用法とは?

<質問>

ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターンなど、リスクの種類別の資産運用方法を教えてください。


<回答>

投資の世界のリスクというのは2つの意味があり、1つは「よくないことが起こる可能性」という一般的に使われるリスクの意味、もう1つは投資の世界独特の「値動き」という意味のリスクで、後者の意味ではリスクが大きい=値動きが大きい、ということになります。

投資にリスクはつきものですが、どんな投資を行うかによってとるリスクの種類と大きさが異なり、リスクの種類は商品のパンフレット等には必ず表記されていますが、リスクの大きさは書いていないことも多いので、説明を受ける際には特にリスクの大きさを意識して聞くとよいと思います。

端的に言えば、リスクの種類はどういった要因で値下がりする可能性があるのか、リスクの大きさはどのくらい値下がりする可能性があるのか、ということです。リスクの大きさを把握するには、リーマンショックのような市場の混乱時にどのくらい値下がりする可能性があるのかという観点と、普段どのくらいの値動きをするのか、の2つの観点で考えることができます。

よく、ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンという言葉を耳にしますが、単一の資産の場合には、ハイリスク・ローリターンというものも数多く存在します。分散投資の効果の1つはこうしたリスクとリターンのバランスを良くし、リスクに応じたリターンを期待できるようになるという点があります。ちなみに、他の分散投資の効果としてはリスク要因を分散する効果(よく言われる「卵を1つのカゴに盛るな」はこの話です)、相関の低い資産同士を組み合わせることでリスクを抑える効果、などがあります。

各資産の相関やリスクの大きさを十分に考慮して分散投資をすれば、リスクに見合ったリターンが期待できますが、単一の資産でローリスク・ローリターンの投資でオススメのもの、ミドルリスク・ミドルリターンのもの、というのは挙げるのがなかなか難しいのです。

ご質問に対しては、まずは分散されたポートフォリオのパッケージであるバランスファンドの中からご検討される、またはご自身で組み合わせる、ことをお勧めします。その際、注意していただきたいことが2つあります。1つは、過去のデータの検証で得られるのはあくまでの過去の動向であり、当然ながら投資は過去に向かって行うことはできないということです。

2つ目は、分散の典型である株式に債券を加えていってリスクを抑えていくアプローチにおいて、1980年代前半から30年以上に渡って主要先進国の債券利回りが低下してきたことで多くのバランスファンドの素晴らしい運用実績が描かれてきたということです。米国で言えば1981年の10年国債利回りが16%近くあったところから、1%台前半まで利回りが低下し続けてきました。これにより、高いインカムゲインの獲得と、債券価格の上昇によるキャピタルゲインの獲得ができたわけですが、この歴史的な低金利環境下では今後そうしたリターンは期待できず、むしろその時代にうまくいったやり方ではなく、今後これまでの先進国債券のような旨味のある資産がなくなった中でどう運用していくか、が非常に重要なポイントになるという点です。バランスファンドを選ぶ際にはそうした問題を意識して、どのような哲学と戦略をもって運用していくか、をチェックして選ぶとよいと思います。もちろん、ご自身で組み合わせを考える場合も同様です。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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