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お金の相談室

2016年08月05日

第403回 米国の経済成長を投資に活かせる!?

<質問>

11月の米国大統領選挙が気になるところですが、米国の今後の成長テーマ、投資に活かせそうなトピックがあれば教えてください。

<回答>

米国の大統領は日本の政治システムでは例えようがないくらい、大きな力を持っていますので、新大統領の意向次第では大きく変わってしまうかもしれませんが、まずはそもそも経済が成長するとはどういうことなのか、ということについて考えたいと思います。経済が成長する、つまりGDPが増えるということはGDP=人口×1人当たりGDPですから、人口が増えるか1人当たりGDP増えるか、そのコンビネーションか、ということになります。人口を増やすには出生率を上げる、移民を受け入れるなどのアプローチが考えられます。

1人当たりGDPは経済効率と言うこともできます。いかに効率よくお金を稼ぐか、1人当たりどれだけ多くのお金を稼ぐか、ということで、付加価値の高いビジネスを行うことでこれを高めることができます。新興国のようにインフラが未整備な状況におかれていれば、インフラを整備することが一気に1人当たりGDPを高めることが可能ですが、米国のように既に十分なインフラがあり、1人当たりGDPが5万ドルを超えてしまっている状態では、インフラ整備で経済効率を大きく高めることは難しく、すると、新たな高付加価値ビジネスの創出というのが現実的なアプローチとなり、そのためにはテクノロジーの進化が欠かせません。

今、テクノロジーの進化により新たな高付加価値ビジネスの創出や拡大が期待される分野は、ロボティクス、Fintech、AI、IoT、エネルギー効率化、バイオテクノロジー、環境テクノロジー、などが注目されていますが、ざっと挙げただけでもこれだけの成長テーマがあります。こうした成長テーマというのは、これがナンバーワンだと当てるのが大変難しく、注目されるがゆえにバリュエーションも高くなりやすく、つまり割高な水準で買ってしまいやすくなるため、分散がとても重要です。テーマの分散はもちろん、テーマ内での分散も重要です。一方で、そうしたテーマで投資を行う場合には、キーとなるテクロノジーの見極めや、テーマとなるビジネスが投資先企業のビジネス全体でどのくらいの重要性を持つか(例えば、成長分野のビジネスを行っているが、その企業の売上や経営資源配分のわずか1%程度しか占めていないような企業の株式に投資しては、成長を十分に捉えられない可能性があったり、他の大きな事業分野でのネガティブ要因で全体が引っ張られてしまったりします)、といったチェックも重要ですので、こうしたチェックが運用プロセスに含まれたアクティブファンドの活用は検討してもよいのではないでしょうか。業種でスクリーニングして、時価総額加重で配分するようなポートフォリオ構成ではせっかく成長テーマの選定に成功しても十分な投資成果を得られない可能性もあります。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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