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お金の相談室

2016年10月07日

第408回 投資初心者必見!中長期投資で気を付けたい事とは?

<質問>

投資初心者です。これから中長期スパンで投資を始めたいと考えています。
中長期での投資について、注意する点がありましたらアドバイスをお願いします。

<回答>

これだけ気をつければいい、と一言で申し上げるのは難しいですが、特に気をつけていただきたいこと、をいくつかご紹介させていただこうと思います。

■何のリスクをとり、何を積み上げていくのか、を明確にする
投資というのは時間をかけて投資先の資産がもっている本源的なリターンを積み上げてお金を増やすものです。例えば①株式に10年投資する場合、投資先企業の10年間の利益成長の積み上げ(利益が伸びた分、PERが変化しなくても株価が上昇)と配当金の積み上げ、②債券に10年分投資する場合は、利金収入の10年分の積み上げ、などです。それらを得るために、何らかのリスクをとるわけですが、そのリスクの種類と大きさを正確に把握し、得ようとするリターンとのバランスを考えることが重要です。①の場合、短期的に変動するPERの変化や為替変動のリスク、株式という証券タイプが持つ劣後構造リスクや返済義務がないリスク(信用リスク)、市場によっては流動性リスクやカントリーリスク、などがリスクの種類であり、リスクの大きさは通常時にどのくらい動くのか(リターンの標準偏差)と最悪のケースでどのくらい下落するのかといった指標で把握できます。②の場合は金利リスクや信用リスク、為替リスク、流動性リスク、証券のタイプによっては劣後構造リスクやコベナンツリスクなどをとることになります。

■売却が必要なケースを認識する
前述のように中長期投資は短期的な投機と異なり、価格変化を利用した売買を繰り返してリターンを生み出していくものです。とはいえ、投資開始後に経済環境や金融市場の情勢、投資先の状況や見通し、財務状態や業績などが大幅に変わった場合には売却すべきです。売却が必要なケースはこうした投資先の状況の変化の他は、自身の知識や考えの変化、資金が必要になった場合、くらいで、こうした例外的なケースをのぞいては売却は不要です。売却や乗換えはくれぐれも慎重に行いましょう。

■短期と長期の違いを意識する
長期投資は過去10年の平均気温を参考にして今後10年暮らす場所を選んで住むようなものです。昨日の天気、明日の天気予報、といった短期の過去データや短期の将来見通しで今後10年暮らす場所を選んでは、判断を誤ってしまう可能性があります。各メディアで報じられている多くのことは、短期間の天気の話であり、長期投資を行う投資家にとってはあまり参考にならない話が多いのです。投資開始後にこうした情報に踊らされたり惑わされたりすることがないように、短期と長期の違いをしっかりと心に留めておく必要があります。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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