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お金の相談室

2016年12月30日

第414回 カレー選びと同じ!?長期投資のポイント

<質問>

10~20年の運用を考えています。おすすめの商品はありますか?

<回答>

投資やリスクについての考え方や知識、許容度は人それぞれなので、どなたにもおすすめできる銘柄というものはありません。

金融商品の種類としては、投資信託が非常に優れていると思いますので、投資信託を活用されることをおすすめしますが、問題は投資信託を通じて何にどのくらいずつ投資するか、です。

投資のリターンの大部分は、どの資産にどのくらいずつ配分するかというアセット・アロケーションで決まります。そのアセット・アロケーションもお任せにしたければ、バランスファンドあるいはアセット・アロケーション型ファンドを買えば良いかと思います。が、バランスファンドあるいはアセット・アロケーション型ファンドは、ファンドごとにその特性が千差万別で、ファンドごとの違いを区別するのはプロでもなかなか難しいものがあります。ご自分の考え方にピッタリ合ったものを選ぶのは難しいかもしれませんが、説明などをよく読み、少しでも賛同できる部分が多いものを、納得感の強いものを選ぶべきかと思います。

選び方のポイントとしては、まずはカレーを選ぶような感覚で「コンセプトと辛さ」を確認すると良いと思います。コンセプトというのは、カレーで言えば野菜のカレー、肉の旨味たっぷりのカレー、魚介のスープを活かしたカレー、などで、投資で言えば、機動的な配分変更を売りにしたファンド、日々の変動幅を抑えることを一生懸命やるファンド、ヘッジファンドや金なども活用するファンド、などです。また、カレーの辛さは投資で言えばリスクレベル、ある程度の大きなリスクをとってある程度大きなリターンを得ようとするのか、リスクをできるだけ抑えて預金利率よりほんのちょっとマシなリターンを狙うのか、具体的なリスク値の目標を定めてその通りに運用しようとするのか、といった違いです。

ご注意いただきたいのは、運用実績です。運用実績は間違いなく重要ですが、運用実績というのはあくまでも過去の話で、それがどんなに立派な成績だったとしてもそこに投資をすることはできません。過去に成績が良かったからと言って今後も成績が良いとは限りません。また、バランスファンドの基本形はリスクもリターンも大きな株式に、債券を混ぜて値動きをマイルドにする、というものですが、過去30年に渡って先進国の債券の利回りが低下してきた中で描かれてきたリターンというのは、米国10年国債の利回りで言えば約16%から1%台まで大きく利回りが低下してきた恩恵を受けています。利回りが高いところからスタートすれば、インカムゲインは大きく、利回り低下の過程でキャピタルゲインも得られます。問題はその素晴らしい資産が消え去ってもう手に入らない、ということです。この低い債券利回りでここからスタートしても、インカムゲインはほとんど期待できず、利回り低下によるキャピタルゲインもほとんど期待できず、利回りが上昇すれば大きなキャピタルロスの可能性があるのです。過去にうまくいっていたやり方が通用しなくなったこれから、どうしていくのかという方針が示されているファンド、などはとても良いと思います。

各資産の組み合わせをご自分でする場合は、まずはどの資産にどのくらいずつ投資するのかというアセット・アロケーションを決め、そのうえで、各資産クラスにどういう商品を通じて投資するのかを決めましょう。その際はくれぐれも、ご自分がその投資を通じて時間をかけて積み上げる本源的なリターンは何か、それと引き換えにとるリスクはどんな種類のどんな大きさのリスクか、そのリスクと期待するリターンのバランスは良いか、といったことを考えるようにしましょう。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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