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伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ

2005年09月06日

2005年9月6日

選挙の関係で、国内をあちこち歩いている。そしてそこで感じるのは、「や
はり日本も少し変わり始めたのかも知れない」ということだ。総選挙が決まっ
た瞬間に動き出した日本の株式市場は、その胎動を敏感に感じ取っていた可能
性が高い。むろん、しがらみはある。しかし、しがらみを超えて意思決定しよ
うとしている有権者が多い。

 どの世論調査を見ても、郵政民営化への支持は高い。特に都会にその傾向が
強い。当然だろう。明らかに都会には郵便局は多すぎるし、支払いにせよ領収
書の発行にせよ局に実際に行かねば用が済まないシステムはどう考えても古い
。重要な役割を果たしていることは認めるが、だから今のままでよいという議
論は既に過去のものだ。

 自民両党のマニフェストを読み比べると、どちらも日本の国の形を変えること
に熱心であることが分かる。「もう変わらねばだめだ」「そろそろ手をつけない
といけない」と国民の多くが考えていることをしっかりと反映している。歳出
カットという方法で政府の規模を小さくしようとしているのも同じ、公務員の削
減が俎上に上るのも同じだ。もっとも筆者は、「活力ある社会・経済を目指すた
めには何をしたらよいか」を共にもっと真剣に考えるべきだと思う。「活力」こ
そ、これからの日本を支える。

 やらなければならないことはいっぱいある。あれもやりたい、これもやらねば
と忙しい。しかし、全部一緒には出来ない。筆者は思う。結局、「どこから手を
付けるかの手順と、それをどのくらいのスピードで行うか」が大事だ、と。むろ
ん年金システムも、財政再建もやらねばならない。重要なのは、一つ一つの問題
をどのような日程で処理するのか、だ。「手順とスピード」をより明確に示せた
方が国民の支持を集められると思う。

 2005年の上半期に日本では赤ちゃんが53万7637人生まれたのに対し
て、死亡者は56万8671人に達した。差引3万人強の減少だ。半年単位で日
本の人口が減少するのは初めてのことである。毎年年後半の方が赤ちゃんの出生
数は増えるが、上半期の減少分を取り戻せるかは分からない。それが出来なかっ
たら戦後になって初めて日本の人口は減る。

 ぐずぐずしていては間に合わない。「手順とスピード」のテーブルを国民に
はっきり示せた政党が勝つだろう。今のところ形勢はかなり明確である。

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