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廣澤知子のやさしいマネー講座

2016年12月05日

第477回 「景気に置いて行かれる生活実感」

先週末の米国雇用統計、期待ほど強くはないとはいえ堅調で、今月の利上げについては織り込み済みです。
ここにきて、OPECが減産合意、原油価格が上がっています。原油高、ドル高円安そして株高...市場参加者にとっては右肩上がりの相場は歓迎されますが(たとえそれが一時的なものでも)、個人の消費生活においてはどうでしょう?
誰もが株式投資を行い、株価上昇の恩恵を受けているわけではありません。原油高はガソリン代の高騰、これから寒くなる季節において燃料費の高騰でもあり、かつ円安による輸入物価の上昇は多くの食料を輸入に頼っている日本人にとって生活を直接打撃することにつながってきます。

個人の生活実感、実態経済、市場は連動しているようで、同タイミングでは全く異なる反応をしていることが多いですよね。株式市場は世の中を先読みして動き、実態経済はその動きに遅れながらも反応し、それにより雇用や給与水準(ボーナス他)、消費物価の変動などが起こり個人の生活実感が変わってきます。
一般の個人消費者は景気上昇期には置いて行かれていると感じ、追いつくと実感する前に株価等が下がりはじめ、景気悪化時には敏感に察知してしまうというところしょうか。

景気の動きに個人の実感を近づけるには、前述の通り、個人も投資家という側面を持つことでしょう。株式や為替の変動が自身の資産に即影響を与えるわけですから、上昇時にはその恩恵を感じることができます。もちろん下落時には資産が減少することにつながります。

バブル時に我も我もと株式投資を行い、崩壊後に破産した人がたくさんいた...という「投資は怖い」という話を聞いたことがある方も多いことでしょう。実際に痛い目に遭った方もいらっしゃるかもしれませんね。でも怖がって投資から遠ざかっていては、景気を実感できずに置いて行かれるだけです。

バブル崩壊後に破産した人は何がいけなかったのでしょうか?

1.自身の収支・資産に照らして、大きすぎる投資額(借金してまでの投資)

2.自身で投資の勉強をせず、人に勧められるまま、話題や人気に追随した投資

3.銘柄選択や投資方法が偏り過ぎ

4.下落時、また価格が戻ると信じ込み損切りをせず塩漬け


どれをとっても、現在、個人投資家の皆さんは行っていないと信じますが、様々な意味でリスクを取り過ぎていたことは明らかですよね。
リスクをコントロールする努力をし、最悪の状況を想定してヘッジをかけることを常とすれば、相場下落時でも痛手は少なく抑えることが可能です。
現在はネット社会になり、情報も多く、ヘッジの方法もたくさんあり、自身の生活を守るという点からも、個人が生活の中に投資を組み入れていくことは必要になってきていると言えるのではないでしょうか。


廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員

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