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10年後に笑う!マネープラン入門

2007年06月27日

50代で考える相続 

■ 自分が死んだときのことを

 50代で心配するお金のことというと「長生きして生活資金が足りなくなった
ら困る」こと、「病気や介護でお金がかかったら困る」ことの2つが大きいだ
ろう。子どもはそろそろ独立する年齢なので「オレが今死んだら、残された妻
子は・・」という心配は小さくなっている。
 しかし、やはり「死んだときのこと」も考えておきたい。

 先日、知り合いの弟さんが亡くなった。結婚していたが子どもがなかったの
で相続の手続きが大変だったという。預金ひとつを引き出すにも、配偶者+兄
弟5人分の署名・捺印や印鑑証明などが必要だったのだ。

 ここで、相続のことをざっと復習してみよう。

 ある人が亡くなると財産を受け継ぐのは原則、法定相続人だ。法定相続人は
第1順位が「配偶者と子」。法定相続分は配偶者が1/2、子が残り1/2だ。
子が複数いれば1/2を等分する。
 第2順位は「配偶者と父母」。亡くなった人に子がいない場合、相続分は配
偶者2/3、父母1/3となる。
 第3順位は「配偶者と兄弟姉妹」。子がなく父母がすでに亡くなっている場
合は、配偶者3/4、兄弟姉妹1/4となる。

 配偶者がいない場合は相続する権利はまず子、子がなければ親、親もなけれ
ば兄弟姉妹となり、兄弟姉妹もなく遺言もなければ、財産は国のものとなる。
 
■ あなたの法定相続人は?

 自分や配偶者が亡くなったとき、誰が相続人となるかを確認してみよう。

 いちばん問題が起こりやすいのは、結婚していて子どもがない場合だ。
 親が健在なら親が、親がすでに亡くなっていて兄弟姉妹がいれば彼らが、相
続人となる。兄弟姉妹がすでに亡くなっていて、彼らに子(つまり亡くなった
人の甥や姪)があれば、その人が親に代わって相続人になる。

 亡くなった人の預金や証券を引き出したり、不動産の名義を書き換えるには、
原則として相続人全員の承認が必要だ。親や兄弟姉妹、甥姪は、本人が望まな
くても相続に関わることになってしまう。

 そうなると手続きだけでも大変だ(全員の印鑑証明や戸籍抄本、書類への記
名・捺印が必要)。親が病気で署名ができないとか、妹が外国在住とか、甥が
行方不明ということもある。
 その上、まとまった財産があるとやっかいなことになりやすい。1人でも理
不尽な主張をする人がいると問題が複雑になるだけでなく、関係者全員がいや
な思いをしたり傷ついたりすることになる。

■ 家族を愛しているなら遺言書を

 そうならないために、子どものいない夫婦は、両方ともが遺言書を作ってお
くことだ。「財産を全部妻(夫)の○○に相続させる」、あるいは確実に残し
たいものを指定して「××と△△は、妻(夫)の○○に相続させる」という内
容の遺言をつくる。全部を自筆で書き、署名捺印する「自筆遺言証書」でもい
いが、公証人の立合いで「公正証書遺言」にしておくと確実だ。

 夫婦に子がないときは親に「遺留分」がある。「全部を配偶者に」と遺言し
ても、親は相続財産の1/6を請求する権利があるのだ。実際にこの請求がさ
れる例は少ないそうだが、達者な親がそうする可能性があると思えば、最初か
らその分の財産を親に残すという遺言にするといいだろう。
 すでに親がないなら、兄弟姉妹には「遺留分」を請求する権利がないので、
まず問題なく財産全部を配偶者に相続させることができるはずだ。

 では、子どもがいれば遺言は必要ないだろうか。そうとは言えない。子ども
が2人以上なら問題が起こる可能性はある。残されたのが現金だけなら簡単に
分けられるが、不動産は、誰がどういう割合で相続するのか、どう分けてどち
ら側をとるのか、売るのか売らないのか、もめやすい。不動産は配偶者に、子
どもたちは生命保険金と預金など、具体的な指定があるともめずにすむ。

 再婚した人は、現在の妻(夫)との間の子だけでなく、前の妻(夫)との間
の子も相続人となり、同じ相続分となることを知っておこう。やはり具体的に
誰に何を相続させるという指定があると、遺族は助かる。

 今とくだん健康に問題がないと、あと数十年は生き延びられる気がするもの。
しかし50代。冷静に考えれば気づくが、いつ何が起こっても不思議ではない。
 自分の相続を考えて準備する。これも50代に欠かせないマネープランのひと
つだ。

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