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10年後に笑う!マネープラン入門

2007年09月26日

親のこと・介護のこと 2

 誰もが気にしているが、どう考えたらよくわからない「親との関わりにおけ
るお金のこと」。今回は介護について考えてみよう。

 介護は大変、介護にはお金がかかるというのは、多くの人が共通に持ってい
る考えだろう。そこで、よく出てくるのが「親の介護にそなえて、民間(保険
会社)の介護保険に入っておいた方がいいか」という疑問だ。

■公的介護保険の自己負担ってどのくらい?

 日本には公的介護保険があり、要介護と認定されると一定の介護サービス
(在宅または施設に入所して)を受けられる。ただし、サービスを利用した分
の費用の1割が自己負担だ。自己負担分が安くない、公的介護だけでは不十分
で民間のサービスを利用すると費用がかさむ、というのが民間の介護保険を考
えたくなる動機である。この考え、もっともなようだがそうともいえない。

 まず、高齢の親を被保険者にして民間の保険を契約しようとすると、保険料
はかなり高くなる。しかも保険金が払われる条件が(保険会社によって違うが)
「重度の要介護状態が180日以上継続している」などかなり厳しい。高い保険料
を払っても、保険金を受け取れないケースが多々考えられるので、現実的では
ない。

 それから、公的介護保険の自己負担分はそれほど高くない。在宅サービスの
1ヶ月あたりの支給限度額の上限は約36万円なので、自己負担は最高でも3万
6000円ほどだ。施設に入居すると、居住費や食費は原則として自己負担なので
合計額が月10万円を超える場合もあるが、収入が少ない人には軽減措置がある。

 健康なときに、ふつうに生活できるだけの公的年金と金融資産がある人なら、
公的介護保険の自己負担分は十分に支払えるだろう。

■介護の費用は、本人の収入・資産でまかないたい

 本人や家族の状況によっては、公的介護保険だけで必要な支援を得られない
可能性もある。そのときに、お金があると助けになる。全額自己負担で、家政
婦や介護のサービスを依頼できる。
 しかしこの場合も、まずは要介護者本人の収入や資産を使うのが現実的だ。
同居したり、遠方から通って実際に介護をした上に、子が金銭的な負担をする
のは、経済的にも精神的にもかなり苦しい。

 親に収入や資産があるなら、本人の介護費用や、介護する子が必要とする費
用(交通費など)にあてられるようにしておきたい。
 介護をしている子が親の預金を引き出して介護の費用に使うと「親のお金を
使い込んで」「相続分が減る」と兄弟が怒るというのは、珍しくない話らしい。
 家族関係を壊さないためにも、早めに「介護関連の費用は本人に負担しても
らう」ことを家族全員で話し合い、具体的な金額や方法まで決めておきたい。

■お金よりもノウハウやネットワーク

 介護=お金と考えがちだが、実はそれ以外のものも重要だ。介護保険の仕組
みや上手な利用法を知っていること、住んでいる地域の公的サービスや民間サ
ービスを知っていて利用できること、近所の人や家族・親戚とうまく連携でき
ることなどが、介護においては大きな意味を持つ。

 個人的な意見だが、介護保険は症状が重くなってからより、症状が軽いうち
から利用するといいだろう。本人は家族以外の人に手伝ってもらうことに慣れ
ることができ、家族も早いうちからケアマネージャーなどの専門家に相談する
ことができる。適切な対処ができれば、症状が進むのを遅らせながら、家族も
症状にあわせた介護の体制を作ることができる。

 親が今は元気でも、将来「要介護」になったとき、あなたはどう対処するだ
ろう。どこに相談し、どこでどんな手続きをするか知っているだろうか。親の
介護について、家族や夫婦で、話し合いやシミュレーションをしておくと、イ
ザというとき必ず役に立つだろう。

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