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臼田琢美のマーケット万華鏡

2017年09月08日

第21回 この週末にやっておきたい研究分析予測よりも大切なこと/マーケット動向【マーケット万華鏡】

マーケットは当面、北朝鮮の動向とは無縁ではいられない状態です。そしてこればかりは日米韓中露朝の首脳でも確実に見通せるものではありません。確実視されていることでも急転直下に覆されることもザラにあります。一生懸命に研究すれば色々見通せることも増えますが、それでも難しいのが戦争や国家間の問題です。そういうものに左右されるマーケット環境というのは、通常以上に予測しづらいものになります。

実際、ここのところのマーケットの動きも夏までの比較的分かりやすい動きとは異なり、派手に乱高下し、かなり分かりにくくなっています。マーケットの水準も高値圏よりは下にあるけど、安値圏よりは上にあるというなんとも微妙な位置。どちらかと言えばこの1年で見ると、株価は高値圏、米ドル/円は中位。なんとも中途半端です。このようなタイミングと水準で投資の大きな決断はしづらいのが普通でしょう。目先にはどう転ぶか分からないイベントが目白押しで、それらの行方次第で大きく方向性が分かれるかもしれません。

研究し分析し予測することも大切ですが、このような状況においてはそれ以上に起きた事態に素早くどう対処するか?が重要です。その為にはまず、事前に大きく上がったり下がったりした場合どうすべきか?を考えておくこと。すると、大きく下がる可能性があるのにリスクを取りすぎかな?と思ったら事前にポジションを減らしておく、といった対処が出来ます。投資額は減らさなくてもポートフォリオの中身を見直して入れ替えるといったことも出来るはずです。例えば、万一の際に下がりそうな銘柄を、むしろその際には上がりそうな銘柄に入れ替えておくとか、できることはいくらでもあります。

次に、実際にマーケットが動き始めた場合どうするか?シナリオは数通り想定できるはずですから、事前にそのシナリオごとにどう行動するか考えておくべきです。例えば、戦争が起こって悪材料が出尽くしで上がりだしたら、リスクオフで下がってた優良株を買うとか、短期上昇が見込めそうな関連銘柄を買うとか、事前に目星を付けたり銘柄をピックアップしておく。相場が下落し、さらに下げ続けそうなら手持ちからどの銘柄を売っていくか?基本的な優先順位をあらかじめ考えておいて罰は当たらないでしょう。その上で実際の動きや状況を見ながら微修正していけば良いのですから。

考えても分からないことに時間を割くのは、このような事前に出来る事考えておくべき事をしっかりやった後の余った時間で充分ではないでしょうか?この週末はぜひ「月曜以降に大幅上昇or下落した場合にどうするか?」のプランとシミュレーションをしてみてください。そしてもし事前に対処しておくべき事が見つかりまだ間に合うようであれば素早く行動することも検討してみてください。資産運用や投資で大切なのはニュースや予想よりも、こういった準備と行動だと考えた方が私は良いと思います。


★マーケット動向

ドル円は107円台に突入し下値を更新。結局8月下旬~9月頭にかけての上昇は、直近高値を抜けず今回下値を更新したことによって、7月からの下落トレンドを継続した格好です。チャート上の単純な節目は100円処まで存在せずメドの類いも無い状況。
好調だった米経済にマイナスとなる災害等もあり利上げが思ったように進まない可能性もあり、「有事の円買い」と相まってのドル安円高。各種状況に具体的な変化が出るまでしばらくはこの状態が大筋では継続しそうですね。
20170908_usuda_graph01.png

株式は業績やPERなどからも比較的下げ渋りながら下げている印象ですが、さすがに円高が続けば業績見通しも悪化することから、さらにドル円相場に追随するような動きが強まることも考えられます。
20170908_usuda_graph02.png

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万華鏡はいくつものスコープスタイルとミラーシステムの組み合わせで、様々な美しい模様を作り出しているそうです。投資やマーケットにおいても様々なスタイルやシステムで異なったアプローチが可能ですし見える風景も違ってきます。色んな人が資産運用を行う上で固定観念にとらわれずマーケットや情報サービスやツールや手法等を活用するヒントをお伝えしたいという思いで「マーケット万華鏡」と名付けました。投資の考え方からマーケット動向のお話やツールの使い方まで、その時々で万華鏡のようなカラフルなテーマをお届けできればと思います。

万華鏡の種類
http://www.brewster.co.jp/type/

コラム執筆:臼田琢美 マネックス証券株式会社 執行役員営業部長

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