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臼田琢美のマーケット万華鏡

2017年09月29日

第24回 選挙の結果でマーケットはどうなるか?政治家の行動から学ぶ投資のツボ【マーケット万華鏡】

★選挙の結果でマーケットはどうなるか?

衆議院が解散し総選挙へ。北朝鮮リスクから俄然国内政治に耳目が集まる状況となりました。このような際にいつも聞かれるのが「勝ったら(負けたら)、上がるの?(下がるの?)」ということ。もちろん結果によってマーケットがどうなるのか?というのは投資家としてはもっとも気になるところです。このようなご質問をいただいた際に、いつもまずお話しするのは、「結果が出るまでの状況によっても異なる」ということです。

例えば、選挙でAが勝つという見込みでマーケットが上昇していた場合、その通りの結果なら材料出尽くしで「勝ったら下がる」動きになる場合もあります。もちろんさらに好感され上昇が継続する場合もあります。逆にBが勝った場合、サプライズで下がる場合もありますし、米トランプ大統領のように上がる場合もあります。このように、実際に結果が出るまでの間にどのように観測されどのようにマーケットが動いたかによっても、結果が出た後の動きが異なりますし、その動きも予想外のものとなる場合もあります。単純には行きません。

結果が出るまでに上昇下落の流れがある場合は、結果が出るまでは継続しやすいように思いますが、それも何か一つのキッカケで流れが変わることもあります。また2012年12月の衆議院議員総選挙では民主党から自公連立政権に代わり、「 重点政策2012自民党」で示された経済復興への期待からマーケットはそれまでとは一変し上昇基調を継続しました。このように社会の大きな転換点では結果によってその後大きく変わる場合もあります。

それらを踏まえた上で選挙前後のマーケットを展望すると、当面選挙結果は見通しづらくマーケットも、もみ合い様子見。反応に困っているような展開です。選挙結果によって現政権が継続した場合、ベースとしては従来の状況が継続するので安定+ややプラスか。もちろん政策/公約内容に基づく±αも。政権交代となった場合は概ねその逆で、不安定+ややマイナス。ただし政策/公約の±αでカバーされるかもしれません。一般的にはマーケットや経済にとって今回政権交代となった場合に「さらに良くなる」という期待は今のところあまりなさそうですから、このまま結果が出るまでイーブンな状況が続けば予想は弱めでしょうか。いずれにせよ、状況と反応次第でその後の動きも変わってくるので予断は許せません。


★政治家の行動から学ぶ投資のツボ

さて、政権/当選を目指しなんでもありの状況。政治家に希望することは、政治や政局よりも政策と実行力なのに...。国民に目的/意義が理解しづらく勝てそうだからやるんじゃ無いかと思われがちな解散総選挙。2012年民主党政権時にいわゆる3党合意(民主/自民/公明)により消費税率の引き上げも法案可決させているのに政党変わることにより引き上げを「凍結」と言えるマジック。憲法改正についても政党公認のために宗旨替えも厭わない。などなどいかがなものかと思うこと多々ありそうですが、これ、投資においてはむしろ大いに参考になります。

投資においては「前に言っていたことと違う」のは罪でも何でも無く、状況の変化に合わせて機を見るに敏である方が良いのです。むしろ、「前にこう言ってたのに手のひら返しは恥ずかしい」みたいな感情は邪魔というか無い方が良いです。もちろん、守るべき自分なりの憲法的なものを守るのは良いと思いますが、個々の状況判断等については節操なく変更すべきで、それこそが投資における然るべき対応で、特に大きな失敗をしない上で重要です。投資においてはなんとしても当選し継続し続けられることが重要で、そのためには小さな失敗や方向転換も大切。ポリシーなどより継続できる「投資成果ファースト」。

ですから評論家やアナリストに「この前は上がると言ってたのに今は下がると言うのは何事だ」というのも愚の骨頂(笑)むしろ、そうでなければ信頼できません。万年強気の強気屋、万年弱気の弱気屋、というのは商売のための方便でしかありません。見聞きする方もその方が面白いので受けるかもしれませんが、そういう人は貴方の心の中で落選させましょう(笑)
ムードに惑わされず、予断を持たず冷静に自分なりにやるべき対処を行っていきましょう。

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万華鏡はいくつものスコープスタイルとミラーシステムの組み合わせで、様々な美しい模様を作り出しているそうです。投資やマーケットにおいても様々なスタイルやシステムで異なったアプローチが可能ですし見える風景も違ってきます。色んな人が資産運用を行う上で固定観念にとらわれずマーケットや情報サービスやツールや手法等を活用するヒントをお伝えしたいという思いで「マーケット万華鏡」と名付けました。投資の考え方からマーケット動向のお話やツールの使い方まで、その時々で万華鏡のようなカラフルなテーマをお届けできればと思います。

万華鏡の種類

http://www.brewster.co.jp/type/

コラム執筆:臼田琢美 マネックス証券株式会社 執行役員営業部長

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