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田嶋智太郎の外国為替攻略法

2017年06月21日

当面のドル/円の戻りはどこまで見込める?

ちょうど一週間前の先週14日、ドル/円は一時的にも108.80円まで値を下げる場面を垣間見ることとなりました。週足で見ると、同水準が先週の安値になったわけですが、そこには62週移動平均線(62週線)が位置しており、6月7日更新分の本欄でも指摘したように、やはり今回は同線が下値サポートとして機能することとなった模様です。

ちなみに、先週のドル/円の週足ロウソクはやや長めの下ヒゲを伴う陽線となり、終値で一目均衡表の週足「雲」を下抜ける格好にはなりませんでした。つまり、週末にかけてだいぶ持ち直す動きが見られたわけで、それは他でもなく先週13-14日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた市場の反応によるものでした。

周知のとおり、先週のFOMCを通過して印象に残ったのは「米金融政策当局が全体に金融政策の正常化に向けてタカ派姿勢を堅持している」ということでした。市場は事前に「もっとハト派的なものになる」と見込んでいたようで、そのためにFOMC前はドルの調整売り、見切り売りも目立つ状況でした。ところが、実際には見込みと異なる結果となり、慌てて売られ過ぎたドルを買い直す動きが生じることとなった模様です。

結果、昨日(20日)までにドル/円は、一時的にも111.80円処まで買い直される場面がありました。下図でも確認できる通り、同水準というのはちょうど日足「雲」下限が位置しているところにあたります。だからこそ、当面の上値の目安の一つとして意識されやすかったと思われますし、実際に同水準まで上値を伸ばして、そこで一旦上げ渋ることとなりました。

振り返れば、5月下旬にも現在と同じ位置にあった日足「雲」上限の水準に上値を阻まれる場面はありました。また、今年3月上旬にも日足「雲」上限付近で上値が押さえられたケースがありました(図中の楕円・点線部分参照)。よって、今回も目先は日足「雲」の下限から上限を突き抜けて、そこから一段の上値余地を拡げる展開となって行くかどうかが一つの焦点ということになります。

20170621_tajima_graph01.png

当面のドル/円の値動きを様々想定するに、4月17日安値から5月10日高値までの上昇局面は一つの参考になるものと思われます。あらためて上図を見てもわかるように、まず上昇局面に突入する過程でレジスタンスラインをクリアに上抜け、次第に21日移動平均線(21日線)が下向きから横向き、横向きから上向きに転じます。さらに、当時は日足の「遅行線」が日々線を上抜けてから一層上げの勢いに弾みがつくといった展開が見られました。これらの要素を現在のドル/円の状況に照らしてみると、果たしてどうでしょう。

まず、5月10日高値とその後の高値を結ぶレジスタンスラインはすでにクリアに上抜けています。同時に21日線は横向きとなっており、今後は同線を下抜ける展開にでもならない限り、徐々に上向きになって行くと見込まれます。そして、今まさに日足の「遅行線」が日々線を上抜けるかどうかという場面を迎えています。

仮に今後、ドル/円が日足「雲」を上抜ける展開となれば、まずは5月高値から直近安値までの下げに対する61.8%戻しの水準=112.25円(すでに50%戻しの水準=111.59円には一旦到達)、さらには31週移動平均線(31週線)が位置する水準(現在は112.98円)あたりが意識されやすくなると見られます。

コラム執筆:田嶋 智太郎

経済アナリスト・株式会社アルフィナンツ 代表取締役

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