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広木隆の「新潮流」

2015年05月01日

【新潮流】第222回 青葉

◆起立礼着席青葉風過ぎた (神野紗希)

新緑が目にまぶしい季節になった。連休の谷間で実感が薄いが、今日から5月である。新入生・新入社員は緊張の面持ちで過ごした1カ月が終わり、学校や職場に慣れたころだろう。同時に気持ちが緩み、疲れが出て体調を崩したり、仕事でのミスを起こしやすくなる時期でもある。また「5月病」にも注意が必要だ。環境が変わってはじめのうちは張り切っていたのに、ゴールデンウィーク明けごろから、なんとなく気分がふさいでしまう症状で「うつ病」「適応障害」などの一種。気候はとても爽やかな季節だが、人間の営みにとっては魔が潜むころである。

◆相場にとっても5月は鬼門である。なんといっても「セル・イン・メイ(5月に売れ)」という格言が特に最近では多くのひとに知られるところとなっている。昨日も日経平均は500円を超える大きな下げを記録した。5月相場入りを前に早くも市場崩壊の兆しか?と思わせる不穏な動きであった。

◆「セル・イン・メイ(5月に売れ)」を筆頭に、相場サイクルの季節性に関するアノマリーについては小欄でもたびたび取り上げてきた。確かに5月のパフォーマンスは振るわないことが多い。しかし、これだけメディアがそろって「セル・イン・メイ」と大合唱するなかでは、たとえ相場が下げてもたかが知れている。はじめから思い切り腰が引けた状態でいるのだ。転んでも大けがにはならないだろう。

◆そうは言っても油断は禁物、気を引き締めて臨もう。4月に入った新人が1カ月経って気が緩むこの時期、「初心忘れるべからず」の言葉は新人だけのものではない。いくつになっても、どんなにヴェテランでも、いやヴェテランだからこそ、慢心することなかれ、である。NHK朝ドラ「まれ」でだらしない父親役を演じる俳優の大泉洋は「常に初陣」という気持ちを大切にしているという。見習いたい。自動車の免許を取ったとき、若葉マークをつけて慎重に走った。相場の道を走るとき、いつも心に若葉マークをつけていたい。

と、堅い話はここまで。明日から大型連休だ。とりあえず、今夜はカツオで一杯やろう。

目に青葉 山ほととぎす 初鰹 (山口素堂)

マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆

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