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HSBCのBRICs&新興国情報

2011年08月31日

アセアン交流の拠点として栄える南寧市

南寧(ナンニン)市は中国の南東の端、ベトナム国境近くに位置する広西チワン族自治区の首府です。広西省には山水画のような景色で有名な「桂林」や、比較的近くに海南島への大陸側玄関である「湛江市(広東省)」がありますので、これらの良く知られている都市から南寧市の場所的イメージはつかめるのではないかと思います。南寧市はベトナムやラオスの国境に比較的近いこともあり、古くから中国のインドシナ交易の拠点として発展してきました。このため、1992年には対外開放都市となりました。

中国とインドシナとの経済関係が公式上も緊密になったのは、2002年の中国・アセアン(東南アジア諸国連合)首脳会議で、両者間の包括的経済協力や安全保障などに関する共同宣言が署名され、中国・アセアン自由貿易協定(CAFTA)の交渉が開始されて以来のことです(CAFTAは2010年1月に発効)。

その後の中国のアセアン重視の姿勢は明確で、2004年のアセアン・中国首脳会議では、「中国・アセアンの平和と反映に向けた戦略的パートナーシップを実行する行動計画」が合意されると共に、南寧市で中国・アセアン博覧会(CAEXPO)及び中国・アセアンビジネス・投資サミットが毎年開催されることになりました。昨年10月に開催された第7回博覧会は、同年初にCAFTAが発効したこともあり、出展企業数2,200社、出展ブース数4,600、成約額17億1,000万米ドルと過去最大規模になりました。今年は、10月21日から26日にかけて第8回博覧会が開催されますが、博覧会場には例年通りインドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナムの6ヵ国の 独自パビリオンの展示が決まり、更に盛大な博覧会になると期待されています。

また、中国は中国とインドシナ半島を南北に連結する複数の高速道路、高速鉄道建設計画を推進しています。中国とインドシナを結ぶこれらのルートの中国側の重要拠点となるのは、雲南省の省都昆明市とここで採り上げた南寧市です。南寧市から中越国境の友誼関(ユウギカン)を結ぶ中国側の高速道路は2005年に開通していますが、これを中国側の資金協力によってベトナムの首都ハノイ及びハノイ近郊の港湾都市ハイファンまで延伸し、将来は南北ベトナムと中国とが高速道路で結ばれる遠大な計画です。

このように、南寧市は中国のアセアン交易の重要拠点として発展しています。もともとは少数民族であるチワン族が住む緑豊かな地方都市だったようですが、現在は市の総人口が707万人(2010年)と巨大化しています。チワン族の人口は市の総人口の5割程度と年々比率が低下しており、チワン族自治区としての独自性が薄れつつあるようです。地域経済のグローバル化による発展と地域の固有文化を両立させることは難しいテーマですが、チワン族の文化が埋没してしまわないことを願わずにはいられません。

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