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米経済の「今」を読む -経済指標動向-

2012年08月17日

米製造業の企業活動は8月も低調が続くか?

米製造業企業の業績を占うヒントとなる経済指標が景況感指数だ。米国では、全米の大企業製造業を対象に足元の景況感を調査する、サプライマネジメント協会(ISM)による統計(ISM製造業景況指数)が有名だが、この指標に先立って各地区の連銀が行う同様のサーベイも株式市場の注目度が高い。今週は、NY連銀とフィラデルフィア連銀がそれぞれの管轄地域で行ったサーベイ結果を公表したが、8月分のこれら先行指標は単月の動きはまちまちだったものの、どちらも低水準が続き、米製造業の企業活動が低迷していることを示唆する結果であった。

8月は、NY連銀景気指数(※1)が7月から大きく低下(-5.85)した一方、フィラデルフィア連銀指数(※2)は-7.1と2ヶ月連続で上昇した。フィラデルフィア連銀の2ヶ月連続回復はややポジティブな材料ではあるが、NY連銀指数などの他の関連指数と比べると春頃の落ち込みが大きかっただけに、足元の回復は他の指標との乖離分を埋めた程度に過ぎない。各サーベイの詳細な調査項目は、需要の低迷が生産活動や雇用を抑制する構図が続いていることを示している。また、両指標が、(前月から)景気判断が改善した企業数よりも悪化した企業数のほうが多い「マイナス圏」となっていることも併せると、8月もISM製造業景況指数の明確な反発は期待しにくいだろう。

※1 NY連銀景気指数とは
NY州の製造業企業(約200社)への景況判断アンケートを元に作成される経済指標。景気が前月と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI指数(季節調整済み)で、「0」を基準に景況感の改善・悪化を判断する(0よりも大きければ景況感改善)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や6ヶ月先の見通しを問う設問も含まれる。
調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、IT投資(見通しのみ)、設備投資(見通しのみ)

※2 フィラデルフィア連銀景気指数とは
フィラデルフィア連銀が管轄する地域(デラウェア州、ニュージャージー州南部、ペンシルベニア州東部)の製造業(化学・製薬除く)への景況判断アンケート(100社前後が回答)を元に作成される経済指標。景気が1ヶ月前と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI(季節調整済み)で、「0」を基準に景気の拡大・縮小を判断する(0よりも大きければ拡大)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や見通し(6ヶ月先)を問う設問も含まれる。
調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、設備投資(見通しのみ)

レポート(詳細/図表つき)はこちら(PDF)


マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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