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信用取引講座~2013年1月の制度変更~

2012年11月06日

第1回 信用取引の制度変更について(一日に何度でも売買が可能になる?)

株式会社インベストラストの福永博之です。今回から再び信用取引についてお話しさせていただきます。

なぜまた信用取引なのかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、これには理由があります。それは、2013年1月1日から信用取引の規制が緩和されるからです。そのため、あらかじめ知識を得ておいて、規制が緩和されたらすぐに利用できるようにしておこうというのが今回の趣旨です。したがって、信用取引のおさらいから規制緩和によるメリットやデメリットと、どのような活用方法が考えられるのかまでしっかり勉強していきますので、最後までお付き合いください。

さて前置きが長くなってしまいましたが、そもそもどのような規制緩和かと言いますと、現在は、担保として差し入れた保証金(現金または株等)は、信用取引の建玉を決済したあと、当日は次の信用取引に利用できませんでしたが、規制緩和によって担保に入れた保証金を使って一日に何度でも取引ができるようになるのです。

私がこれまで書かせていただいていた先物オプションを読まれた方はもうおわかりだと思いますが、これから実施される規制緩和によって、信用取引も先物取引と同じように一日に何度でも売買が行えるようになるということなのです。

もっと言えば、信用取引を活用した個別株の売買が、保証金の範囲内であれば何度でも行え、現金担保のみの場合、実現利益が出ている場合では、担保に差し入れた保証金の目減りを気にする必要がなくなるということになるのです。

では実際にどうなるのか確認してみましょう。

まず信用取引では買い付け代金の30%以上を担保として差し入れなければなりません。仮に100万円の取引を行う場合、最低30万円以上の保証金が必要になります。これまでは日計りの場合、当日中は買い付けた代金の30%が拘束され、利用することができませんでした。

先ほどの例で、50万円を保証金として差し入れたとした場合、50万円‐30万円(=100万円×30%)=20万円となり、次に売買できる金額は20万円×約3.3倍≒66万円なのですが、今度の規制緩和では、この拘束される金額の30万円が不要になるため、担保に差し入れた50万円をフルに活用して150万円分の取引ができるようになるのです。

これまでミニ先物で何度も売買を繰り返していた人のなかには、ミニ先物が動かない時は信用取引を活用するのも悪くないと思われたかもしれませんね。

一方でデメリットもあります。それは、損失を出してしまった時です。実現損はリアルタイムで保証金から差し引かれますので、何度でも売買できるからと損失を繰り返してしまうと、すぐに最低保証金を下回ってしまい取引できなくなることになります。

したがって、損失が発生してしまった場合に慎重な対応が求められると同時に、リスクの許容度に応じて一人ひとり厳格な取引ルールが必要になってくるのではないかと思われます。

こうお話しすると不安に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、まだ実際に規制が緩和されるまで時間がありますので、緩和後の信用取引の活用について、これから一緒に考えていきましょう。次回も是非お付き合いください。


コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

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