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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年03月10日

第18回 米国の利上げ 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

2月24日から本日3月10日までのマーケットは、引き続き米国が主役のマーケットでした。トランプ大統領の一般教書演説後の3月1日に史上最高値を更新したダウ平均株価指数は、3月15日のFOMCを待つ形で、動きを止めています。マーケットが織り込んでいるFOMC(連邦公開市場委員会)の
利上げの確率は、前回のコラムで紹介した22%から91%まで急上昇しています。FRB(連邦準備理事会)のメンバーから利上げを支持する発言が相次いだことが直接の原因ですが、それらの発言の背景は、米国株の高値更新とそれを裏付ける堅調な経済指標であることは明白です。堅調な経済指標が確認されているため、利上げの確率が上昇する過程でも、米国株の代表的なボラティリティ指数である
VIX指数は、低位安定が続いており、今のところ米国の株式マーケットは、利上げを容認する姿勢のようにみえます。

今後は、3月中旬に予定されているトランプ大統領の予算教書の提出と3月15日のFOMCが、注目イベントとなるでしょう。特に3月15日は、オランダの選挙と日程が重なっており、売買を行う上で注目すべきタイミングになります。ほぼ確実視されている米国の利上げについては、VIX指数が15以下で推移すれば、混乱なく通過することをメインのシナリオと考えています。リスクシナリオとしては、利上げに原油相場の下落やオランダの総選挙の結果が連動する形で、VIX指数が上昇し、米国株が調整に向かう展開を考えています。トランプ相場の序盤に先行指標になっていた 米国の長期金利が12月の高値の2.60%を明確に超えてくると、株と為替に新しい動きが出てくるかもしれません。11月から12月までは、金利上昇と株高が両立する展開でしたが、金利上昇は株価下落になることもあるので、注意が必要です。米国の金融政策を決定するFOMCは大きなイベントではあるのですが、トランプ政権の予算が示唆される予算教書がそれ以上の材料であることは、意識しておく必要があります。

米国のことばかり書いてしまいましたが、それくらい現在は米国が主役で世界が動いているマーケットで、しばらくはこの状態が継続すると思われます。米国株が大きく下がらなければ、日本株が大きく下がることもないでしょう。米国株が更に上昇を強めていけば、日本株も下値を切り上げていくと思われます。

マネックスシグナル米国株は、1月中旬から2月中旬の決算発表シーズンが終わって、いったん動きを止めています。シグナルを運用するロボットは、動いていないマーケットでは余計な動きをしない、というプログラムが組み込まれているので、新規のシグナルは散発的なものにとどまりました。3月は3個の新規シグナルが出ていて、パフォーマンスは大きく動いていません。4月中旬からは、次の決算発表が始まるので、今後はシグナルを抑制する方向になると予想しています。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略も、いったん動きを止めています。ここ2週間の日経平均株価の値幅が狭かったのは、ご存じの方も多いと思われるのですが、このようなマーケットでは、新規のシグナルは抑制されます。動かないマーケットでは新規のシグナルを抑制し、前述の予算教書やFOMCのようなイベントを待って仕掛けるというスタイルになっています。更に踏み込んで話すと、VIX指数が15以下のマーケットでは、決算発表シーズン以外は、散発的な仕掛けになり、VIX指数が15から20のときは、程よい仕掛け、VIX指数が20を超えると、空売りに注力した仕掛けになる特徴があります。
筆者が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株については、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

コラム執筆:高井 克実

野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。

現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


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