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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年04月14日

第19回 米国の内政と外交のリスク 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

前回は休載になってしまい申し訳ありませんでした。季節の変わり目には、体調管理にお気をつけください。

3月10日から本日4月14日までのマーケットでは、米国で3つの大きなトピックがありました。1つ目は、FOMCでの利上げです。これは堅調な経済指標を背景にマーケットに容認されました。2つ目は、オバマケア代替案の議会での採決中止です。これはトランプ政権の内政の停滞を意味します。いよいよ議会が主役になってきた感があり、米国の内政(特に減税と公共投資)はこれまでの期待先行から事実を確認していくフェイズに移行しました。3つ目は、シリアと北朝鮮における地政学リスクの高まりです。これはトランプ政権に外交リスク(シリアでは対ロシア、北朝鮮では対中国)が出てきたことを意味します。4月の2週目からは、米国株の代表的なボラティリティ指数である VIX指数が、15%を超えて上昇してきており、株式相場に下落圧力がかかり始めている様相です。

今後は、これから本格化する米国と日本の1月-3月期の企業決算を確認しつつ、前述の米国の内政及び外交リスクと、米国の堅調な経済指標の綱引きになっていくでしょう。堅調な経済指標と企業決算が持続すれば、下値は限られると思われますが、突発的なサプライズで急落するリスクは普段より意識して準備しておく必要があります。注意すべきイベントとしては、4月23日と5月7日のフランス大統領選挙と5月9日の韓国大統領選挙があげられます。フランスは、メランション氏の追い上げで、ルペン氏と彼の決選投票になるリスクが出てきています。韓国は渦中の北朝鮮、中国、米国の動きと合わせて見ていく必要があるでしょう。地政学と外交がテーマになると、入手できる情報が限られるので、ファンダメンタル分析で相場を読み切るのは一般的に難しくなります。そのような時は、テクニカル分析を利用したり、保有する資産の量を減らして相場を休むことも、ひとつのテクニックです。

マネックスシグナル米国株は、昨日から始まった決算発表を待つ動きでした。これからの1か月半が、今年前半の山場になると考えています。新規のシグナルは少なかったのですが、下落傾向のマーケットだったので、良い待ちになったと考えています。今後はシグナルが増えていくでしょう。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略は、米ドル/円為替の下落と北朝鮮リスクの高まりを背景にした下落に対して、Long153というロボットが逆張りを仕掛けており、現在のところ苦戦中です。昨年も4月は同じような展開で大きな建玉になっていたのですが、今年は決算発表が近づいたこともあり、いったん撤退の方向で動く可能性が高いです。4月前半の損失を、5月の相場で取り返し、更に利益を積み上げることが、今年前半の目標になります。

値動きの少ないレンジ相場が4カ月も続いたので、相場が大きく動く勝負どころが迫っている可能性があります。米国の経済指標が崩れてきたら下方向、米国の内政と外交のリスクが沈静化してきたら上方向という整理で考えています。

筆者が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株については、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

コラム執筆:高井 克実
野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。
現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


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