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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年05月12日

第21回 24年ぶりと28年ぶり 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

4月28日から本日5月12日までのマーケットは、マーケットのボラティリティの低下が目立ちました。決算発表後の銘柄が大きく動くことはあるのですが、ダウ平均株価指数や日経平均株価指数というマーケット全体では、値動きの低下が顕著になっています。米国株の代表的なボラティリティ指数である VIX指数は、5月8日の終値で9.77まで低下しており、これは1993年以来24年ぶりにマークした低い水準です。

低いボラティリティの背景は米国経済の強さであり、特に雇用関連の経済指標の強さがボラティリティの低下を促していると思われます。5月11日に発表された失業保険継続受給者数という指標では、1988年以来28年ぶりという強い数字が発表されています。24年ぶりや28年ぶりという数字には大きな意味があり、通常とは違うマーケットの状態になっていることを示唆しています。個人的には、2009年から8年継続している景気の拡大局面が後半にさしかかっているサインだと考えています。景気の拡大が縮小に転じる分岐点として、もっとも考えられるのは、これから複数回ある米国のFOMCの利上げでしょう。後から回顧するとあの時の利上げが分岐点だったということが多いので、これからの米国の利上げは1回1回が大きなイベントになります。マーケットが織り込んでいる次回6月14日の FOMCの利上げの確率は、83%と高い水準になっています。利上げが続いて、雇用関連の指標が悪化し始めたときが、売りのタイミングになりそうです。

マネックスシグナル米国株は、低いボラティリティのなかで順張りの仕掛けが損失になり、いまいちのパフォーマンスになっています。日本のゴールデンウィークがからんで、シグナルの最大数が制限されたことで、本来出るはずのシグナルがカットされた面もあったのですが、本質的にはマーケット全体のボラティリティが低すぎたとみています。VIX指数が24年ぶりの低水準をつけているので、ロボットのデータにはないマーケットになっているという自覚をもってロボットの動きを監視していきたいと考えています。4月と5月のパフォーマンスについては、次回のコラムで総括します。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略は、ゴールデンウィーク後に再稼働という動きになっています。日本企業の決算発表は、米国企業より少し遅れたタイミングになっているので、米国株よりゴールデンウィークの影響は受けずにすみます。小幅のプラスでスタートしているのですが、勝負はこれからでしょう。米国よりはボラティリティが低下していないので、通常の決算発表シーズンの動きになると考えています。それにしても、北朝鮮と韓国の選挙の材料には振らされましたね。下値で押し目買いで入れなかったのは、悔しい限りですが、長く安定的にやることが目標のひとつなので、ぶれずにやっていきます。

筆者が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株については、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

コラム執筆:高井 克実

野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。

現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


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