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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年06月23日

第24回 新材料探し 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

6月9日から本日6月23日までのマーケットは、米国のナスダック指数が調整する一方で、ダウ平均株価指数は史上最高値を更新しました。日本株も堅調な動きで、日経平均株価は、2015年12月の高値を更新し、2015年6月の高値がターゲットに入ってきました。14日に開催された米国のFOMCでは、予想通り利上げが決定されて、フランス大統領選挙から続いてきた重要イベントがいったん終了した感があります。
VIX指数は、10近辺の低位にあり、マーケットは膠着状態を強めながら、次の材料探しに入った様相です。

次の材料としては、14日のFOMCで発表されたFRB(米国連邦準備制度)の保有資産の再投資縮小が考えられます。これは車の運転に例えると、アクセルを戻してエンジンブレーキをかける、という行動になります。これまでは保有資産を一定に保つため、車の速度を一定に保つように、償還された債券を再投資していましたが、この再投資を5段階に分けて、縮小していくという計画が発表されました。スタートは年内で、当初は1か月の再投資の見送りを100億ドルとし、500億ドルに達するまで、3カ月ごとに100億ドルずつ増やしていくという計画です。5段階で、徐々にアクセルを戻していくというイメージになります。

株式とはまったく関係なさそうな話なのですが、少なくとも2015年までは、FRBの債券保有額の増加に伴って米国株が上昇してきたという経緯があります。今年の後半から、その逆が起こるということは、注意しておいた方が良いと思われます。その材料に加えて、イエレンFRB議長の任期が2018年2月、黒田日銀総裁の任期が2018年4月ですので、今年の後半は、FRBの保有資産圧縮と日米の中央銀行の人事が大きな材料になりそうです。

マネックスシグナル米国株は、ナスダック指数が急落した局面で上昇に転じた金融株やエネルギー株で、うまく利益を出すことができました。今月はあまり期待してなかったのですが、サービス開始以来からの累積損益率のピークを更新できました。3月から5月までは、いまいちなパフォーマンスだったわりに、損失も小さかったので、取り戻せるだろうと思っていましたが、意外な形での利益になりました。ロボット運用を長くやっていると、意外な利益も損失もあるのですが、利益は大きく、損失は小さく、という運用はできているかな、と思います。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略は、通常の利益を確保して6月を終わりそうです。6月のパフォーマンスは、新規シグナル8個、決済シグナル12個、平均損益率1.88%、勝率83.3%と良好なものになりました。現在は、TOPIXの20日のヒストリカル・ボラティリティが10%を切っている状態のため、ロボットは相場の膠着状態が強いと判断して、シグナルを抑制する傾向です。6月はこのまま終わる可能性が大きいと思われます。
現在は、3月と4月の損失を取り戻している段階なので、まだまだ油断はできませんが、累積損益率のピーク更新に向けて日々頑張っていく所存です。

コラム執筆:高井 克実

野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。

現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


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