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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年07月28日

第26回 歴史的な低いボラティリティ 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

7月14日から本日7月28日までのマーケットは、米国株が堅調で、ダウ平均株価指数、S&P500株価指数、ナスダック株価指数が共に史上最高値を更新しました。ベースとなる米国の経済指標が堅調な環境のなか、企業の好決算がジリ高を後押しする展開でした。米国の代表的なボラティリティ指数である VIX指数は、史上最安値に迫り、世界的に株式市場のボラティリティの低下が目立つマーケットになっています。

この2週間のVIX指数の低下は歴史的なもので、記憶に留めておく必要があるかもしれません。1990年からのVIX指数の終値の最安値は、1993年12月22日の9.31なのですが、2017年7月21日の終値は9.36まで低下しました。

月中の終値の平均値でみると、2017年7月が、10.3で1番低い月になり、2017年6月の10.5が2番目、2006年11月の10.8が3番目、2017年5月の10.9が4番目、2006年12月の11.0が5番目になります。過去27年7カ月でみた月間平均値の低い順番の5回のうち3回が直近の3カ月ということになります。またVIX指数が10より下の終値の日は、同期間で26日あるのですが、2017年7月が10回、2017年5月が4回、1993年12月が4回、2017年5月が3回となっており、VIX指数の10以下という水準がこれまではめったに見られない水準であったことがわかります。

このVIX指数の低下については、ウォールストリートジャーナルでも数回コラムに掲載されており、大きな話題になっていたようです。ボラティリティの低下は、暴落や暴騰などの派手な相場の動きとは反対の動きなのですが、現在は歴史的な低水準のボラティリティ環境にいることを意識して、資金と建玉の管理をしていくのが良いと思われます。例えるのであれば、遅いボールに目を慣らさない、ということでしょうか。

マネックスシグナル米国株は、企業の決算発表期間でしたが、VIX指数が10以下の環境でシグナルを抑制しました。昨日VIX指数が10を超えたので、本日4個のシグナルが出ていますが、今後も低いボラティリティによりシグナルが抑制される可能性はあります。前述のように、VIX指数が10以下という相場環境は、27年7ヵ月で26日しかなく、極めてデータが少ないため、過去の検証が困難であることをご理解いただけますと幸いです。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略も、米国株と同様の展開で、新規のシグナルはありませんでした。世界の中心の米国株のボラティリティの低下は各国の株式マーケットにも波及しており、日本株のTOPIXの20日のヒストリカル・ボラティリティも10%を大きく切って6%から7%台で推移しました。有料のサービスでシグナルが出ないのは、担当者としては、非常に心苦しいのですが、この2週間はボラティリティの低下に加えて、決算発表直前だったことも作用して、シグナルが強く抑制されました。シグナルを出すロボットは、ボラティリティの低下にはある程度対応しているのですが、ここ2ヵ月のボラティリティの低下傾向は、売買の流動性を重視した時価総額上位100銘柄の大型株にとっては、かなり苦しいものでした。大きく負けたわけではないのですが、取引を我慢するという勝負もトレーディングにはあることをご理解ください。


筆者が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株については、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

コラム執筆:高井 克実

野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。
現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


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