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マネックスシグナル運用担当者の本音

2017年09月22日

第29回 最終回 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

今回はこのコラムの最終回となりますので、マーケットについては、今後のポイントの整理、マネックスシグナルに関しては、総括を行いたいと思います。

日本株の大きな方向については、米国の景気と次期日銀総裁の2点がポイントになるでしょう。2017年の企業の自社株買いは約4兆円、日銀のETF買いは約6兆円と見積もられており、これらの買い圧力が続く限りは、相場の下落があっても下がった水準を維持するのは難しい需給環境と思われます。個人的なビューとしては、米国の景気が堅調であり、日銀のETF買いが継続するのであれば、下落はあっても一時的でV字の反発を見せる相場になると思われます。下落がないときは、低ボラティリティのレンジかジリ高の相場になるでしょう。

自社株買いの源泉は、世界的な金利の低下で配当利回りが金利より高い状況になっていることと、企業収益が好調で現金が潤沢にあることです。日本の金利上昇の可能性が低いことを考えると、企業収益が自社株買いの源泉で、企業収益は米国の景気に大きく依存しています。米国の景気については、雇用統計などの雇用指標をみておくのが良いでしょう。現在の米国の雇用は堅調ですが、これが崩れるときは本格的な売り相場になる可能性があるので、注意が必要です。米国の雇用が堅調であれば、強気で良いでしょう。

日銀のETF買いは、日銀の金融政策なので、2018年4月で任期の切れる黒田総裁の次の総裁の金融政策に大きく依存しています。日銀の次期総裁については、まだ候補者も明らかになっていないのですが、年内の衆議院選挙の結果や日本の金融政策に間接な影響を与える米国や欧州の金融政策と合わせて、最大限の注意を払って情報を収集していく必要があると思われます。

マネックスシグナル米国株について総括すると、サービス開始のタイミングにも恵まれて全般的にうまくいったという感想です。2013年8月から2017年9月までの4年2カ月の期間で、返済シグナル数517個、勝率59.4%、平均損益率0.46%、累積損益率235.4%、決済ベースの最大ドローダウン31.6%という結果でした。資金ベースで考えると、最大シグナル数を15個に設定していたので、累積損益率を15で割って年率換算した利回りは3.8%、最大ドローダウンは、2.1%という計算になります。空売りがない買い方向のみのサービスだったので、米国株の相場が上がっただけという見方もありますが、リターンとリスクの比率でみると、小さなリスクで手堅いリターンを得るひとつの例を実現できたと思います。

マネックスシグナルの日本株アウトライト戦略について、ロボット変更後の2015年7月から総括すると、米国株のように恵まれたスタートではなく、高値からの下落相場に巻き込まれる形でのスタートになり、苦戦の期間が長かったという感想です。空売りもあるサービスなので、ある局面では空売りで利益を出すこともできたのですが、2016年1月の相場を買い持ちにしたのがきつかったです。2015年7月から2017年9月までの2年3カ月の期間で、返済シグナル数426個、勝率54.7%、平均損益率0.23%、累積損益率99.0%、決済ベースの最大ドローダウン184.9%という結果でした。資金ベースで考えると、最大シグナル数を20個に設定していたので、累積損益率を20で割って年率換算した利回りは2.2%、最大ドローダウンは、9.3%という計算になります。現在の日経平均株価は、2015年7月とだいたい同水準にいるので、短期売買の繰り返しでプラスになっているのは良いのですが、日経平均株価の配当利回りを考えると、リターン面では物足りない運用であり、2016年2月の日経平均株価のドローダウン(2015年8月の高値から約29%)を考えると、リスク面ではきちんとリスク管理のされた運用だったと思います。

マネックスシグナル全般に関しては、実際の売買の手口と成績の開示と分析にこだわったサービスとしては、一定の成果を出せたかな、と思っています。このサービスは、9月29日をもって終了することになりますが、このサービスを通じて蓄えられた知見と経験は、トレード・サイエンス社が投資顧問となり運用の助言を行っている日本株ロボット運用投信(愛称 カブロボファンド)に引き継がれます。筆者は、2016年4月から当該投資信託の主担当になっており、今後はこの投資信託の運用に全力を注いでいきたいと考えております。ご興味をお持ちの方は、こちらのサイトをご一読いただければ幸いです。

29回の連載という限られた期間ではありましたが、ご購読していただきました全ての皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

コラム執筆:高井 克実
野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。
現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。


◆マネックスシグナルに関するご留意事項◆

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・アルゴリズム分析の結果、銘柄情報が配信されない場合や新規シグナルが売りまたは買いの一方に片寄る場合があります。
・ロボットはパフォーマンスなどにより対象から外れる場合があります。また、逆にロボットが新規に追加されることもあります。
・受信文字に字数制限がある機種(携帯電話等)でメールを受信される場合は、行がずれたり、全文が表示されない可能性があります。
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・「マネックスシグナル 米国株」で利用されているトレード・サイエンス株式会社の投資分析アルゴリズム(ロボット)は、日本株ロボット運用投信(愛称:カブロボファンド)を運用するロボット(カブロボ)、また「マネックスシグナル」「マネックスシグナル 先物」で投資判断を行っているロボットとは異なります。
・アルゴリズム分析の結果、シグナルが発生しない場合は「なし」と配信されます。
・ロボットはパフォーマンスなどにより対象から外れる場合があります。また、逆にロボットが新規に追加されることもあります。
・受信文字に字数制限がある機種(携帯電話等)でメールを受信される場合は、行がずれたり、全文が表示されない可能性があります。
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