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相場雑感

2009年03月17日

2009年3月17日(火)

企業業績が厳しさを増すなか企業トップの交代が目立ちます。特に日本を代表するような企業でもトップの交代が相次いでいます。トヨタでは1月に豊田章男副社長が6月末に社長に昇格する人事を正式発表し、14年ぶりに創業家出身者の社長が誕生する見通しとなっています。さらに、ソニーがでは中鉢社長が副会長に就き、ハワード・ストリンガー会長兼CEOが社長を兼務し全権を握る新体制を発表したほか、昨日には日立が社長の交代を発表しています。

 トヨタ、ソニー、日立といったトップの交代を発表した企業に共通している点は業績が大きく悪化している点です。トヨタ自動車では今期の連結業績が戦後初の赤字となる見通しであるうえ、日立の今期の最終損益は製造業として最大の赤字となる見込みです。もちろん日本企業の多くが業績悪化に苦しんではいますが、この3社に共通していえるのは今回の業績不振が企業を取り巻く事業環境の悪化によるものだけだはないという点です。

 トヨタでは、GMを追い越し世界一の自動車メーカーになるため米国市場で大型車に傾注し、その結果今回の米国での自動車販売低迷の影響を他の日本メーカー以上に受けることになっています。また、ソニーではこれまで構造改革を進めてきたにも関わらず今回の世界経済の急速な悪化を受けて急速に業績が悪化するなか問題点がコスト構造だけでなく物づくりそのものにあることが浮き彫りになったといえます。さらに日立では事業の集中と選択の遅れが今回の大幅な赤字をもたらしたと考えられます。

 企業トップの交代はこうした企業の抱える問題を解決する大きなきっかけになることは確かです。昨年来安値を更新していたソニーの株価も新体制の発表を受けて上昇傾向にあります。マーケットは新体制でのソニーの変化に期待しているのでしょう。ただ、トヨタでは米国での拡大路線が行き詰まった後の戦略はどうなるのか、ソニーでは新体制下で本当に魅力ある製品作りができるのか、日立はこれまでできなかった集中と選択が進むのかといったことを見極める必要があるのでしょう。

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