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特集2

2017年03月14日

第250回 3月15日暴落警戒?!今週本当に大事なイベントは...【大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX】

イベントが多い今週のマーケット、特に3月15日に警戒する向きも多いようです。最も重要なのが米国3月のFOMC。現時点では今回3月のFOMCで金利が引き上げられることがほぼ市場に織り込まれていますが、利上げ実施でドル金利が上昇し、ドル買いが加速するというシンプル値動きには、なかなかならないものです。注目はドットチャート。FOMCボードメンバーらが年内の利上げをどの程度見込んでいるのかが焦点です。市場は先へ先へと材料を織り込んで動いています。3月利上げが実施されたとしても年内のさらなる利上げの見込みが引き下げられるようなら、ドルがさらに買われる材料にはならないのです。市場関係者らは「セル・ザ・ファクト」、事実が分かったことで売られる展開となるのかどうかに注目しています。

その他にも今週は日銀の金融政策決定会合や、オランダ選挙、米国債務上限問題、そして16日にはトランプ大統領が予算教書を提出するとも報じられています。個人的に気がかりなのは東芝の決算発表が再延期となったこと。仮に東芝の上場廃止という懸念が出てくるようなら、日経平均、ドル/円の上値が重くなる可能性も懸念されます。こうした様々なイベントが重なることで、金融市場の暴落リスクに警鐘を鳴らす向きもあるようですが、皆が事前にリスクを把握し、ポジションを整理するなどリスクコントロールが済んでしまっていれば、それほどショックは大きくならないのが常。暴落というのは、市場が楽観している時に突然起きるものです。楽観がリスクポジションを積み上げてしまうことから思わぬネガティブニュースに驚き、手仕舞いの嵐にさらされることが暴落なのです。随分前から3月15日のリスク警戒の声が出ていましたので、FOMC後に、材料出尽くしで多少のドル売りが出る可能性はあっても、暴落につながるようなことはないと考えています。

今週は17日から18日にかけて、ドイツでG20財務相・中央銀行総裁会議が予定されています。すでに共同声明の草案が出ていますが、為替相場の安定維持をうたうお決まりの文言が削除されたほか、「行き過ぎた世界的な不均衡」という文言が約10年ぶりに復活しているようです。これは多額の貿易黒字を抱えるドイツや中国を指しているとみられます。こうした小さな文言の修正から、米国は貿易赤字や製造業凋落の原因とされるドル高の解消を望む、米国の思惑が反映されているとの指摘も。この草案のままの形で採択されれば為替市場にも影響が出てくるかもしれません。
基本的にはトランプ政権の打ち出す大型減税、規制緩和、財政出動などの政策はドル高をもたらすものです。加えてFRBによる利上げも金利上昇要因ですのでドル高の材料。しかし、米国の本音は過度なドル高を歓迎していないというのが2017年のドルの行方を占う上で非常に難しいポイントです。
ドルの暴落はないにしても、ドル高を望まぬ米国の思惑が明確になってくると、なかなか思うようにドルが上がらない相場展開となる可能性は十分に考えられます。過度な金利上昇は米国の株式市場においてもリスクファクターとなってきます。(米国株は益回りも魅力で買われていますが、10年債利回りが3%台に乗せてくるようなら、史上最高値圏にある米株を保有するより、米国債投資も魅力が増してくるということ。)
政治が為替市場にどの程度影響を及ぼすか、という点においては議論が分かれますが、「政治力が弱い国の通貨ほど高くなる」のが為替市場における一つの教えでもあります。主要各国は輸出を増やし国力をあげたいのが本音であり、通貨安を望んでいますが、力のない国ほどそれが実現できないのです。今後、ドイツと中国をターゲットに不均衡是正を米国が打ち出すなら、ドイツ=ユーロが上昇していく可能性は大いにあると考えています。ドル/円に関しては、ドイツ、中国ほど目の敵にされていない印象ですので、それほど円高になるリスクがあるとは思いませんが、しばらくは111~115円台でのレンジ相場を強いられるのかもしれません。

コラム執筆:大橋ひろこ

フリーアナウンサー。マーケット関連、特にデリバティブ関連に造詣が深い。コモディティやFXなどの経済番組のレギュラーを務める傍ら、自身のトレード記録もメディアを通じて赤裸々に公開中。

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