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特集2

2017年03月15日

第205回 上海市が喫煙規制を強化 【北京駐在員事務所から】

先々週、1日(水)より、上海市は受動喫煙の防止のため、全ての公共スペースと仕事場での屋内禁煙という新たな規制を施行しました。
屋内に加え、スポーツイベントの会場、妊婦及び乳児を対象とした病院、バス停では屋外も禁煙になります。
現在北京で施行されている規制と同様の内容です。

禁煙とされた場所で喫煙をした者に対しては50元(約830円)から200元(約3,300円)の罰金が、また客の喫煙を容認する等、規則に違反した事業者には2,000元(約33,000円)から30,000元(約50万円)の罰金がそれぞれ課されます。
上海市では、2010年に飲食店、鉄道駅や空港での屋内禁煙を内容とする規制が施行されましたが、受動喫煙の防止のためには十分でないとの批判も強く、今回、より厳しい規制となりました。

上海市民の男性は、規制の強化について、特に子供の健康のために良いとして支持を示しています。この男性は、先日市内の火鍋店で、子供連れの客が喫煙するのを見たそうで、特に飲食店の経営者や従業員には、客の喫煙を許さない強い態度を望むと述べています。飲食店は2010年より禁煙とされているのですが、実際にはなかなか徹底できなかったそうです。今回の規制強化を機に、市民の意識が高まることが期待されます。上海市では新たな規制に関する広報活動とともに、喫煙がもたらす健康への影響についても市民への啓蒙を図るとしています。

一方、カラオケ店のオーナーは、規制の強化に備えて、来店客への周知徹底や店内の監視強化などの準備を進めて来たと述べ、対応に自信を示しています。
同オーナーは、喫煙を望む客には飲食のサービスを停止するとともに、当局への通報も行うとしています。規制強化が効果を挙げるためには、事業者側の意識をどの程度高められるかが鍵と言えそうです。

日本でも、2020年の東京オリンピック、パラリンピック大会開催に向け、喫煙規制の強化が議論されています。
中国では、歩きたばこを含め、屋外での喫煙にはほぼ規制がなく、この点が日本と大きな違いとなっています。歩きたばこもなかなか迷惑なもので、これが放置されている現状もどうかと思うのですが、まずは屋内での禁煙を強化し、時間をかけて定着を図るというのが適切なのでしょう。
日本での議論は、「シガーバーはどうする?」などいささか迷走気味ですが、骨抜きの内容とならぬよう、また実行可能な内容でまとまることを願いたいと思います。

喫煙規制の強化は世界的な傾向ですが、中国もまた同様ということを確認させられたニュースでした。
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コラム執筆:長野雅彦 マネックス証券株式会社 北京駐在員事務所長

マネックス証券入社後、引受審査、コンプライアンスなどを担当。2012年9月より北京駐在員事務所勤務。日本証券アナリスト協会検定会員 米国CFA協会認定証券アナリスト

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