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相場の花道

2007年09月13日

逃げるに如かず

本日は、様子見気分の強い展開になりました。首相の辞任表明をうけ政局や
経済の両面での不透明感から、売り買いともに手控えにならざるを得ない状況
です。加えて、本日は9月限先物オプションの取引最終日にあたります。裁定取
引のポジションは、9月限から12月限に順調に乗り換えられていると見られてい
ますが、それでも積極的な売買を見送る理由にはなりました。

 また、昨日の米国株式が小動きだったことも、東京市場の動きを鈍くしまし
た。昨日のNYダウのレンジは96ドルと、8月27日の81ドル以来となる狭い範囲
の値動きでした。やはり来週(現地18日)開催される、FOMC待ちの状況で
すね。

 先週末発表された8月の米雇用統計において、非農業部門雇用者数が予想外の
減少に転じた際には、サブプライム問題が実体経済にも悪影響を与え始めてい
るとして、利下げ観測が一気に強まりました。しかも、今月の利下げ幅は、
0.25%ではなく0.50%との見方も有力です。

 ただ、今週に入ると、この強い利下げへの期待が原油相場を刺激。NYME
Xの原油先物は一時80ドル台に乗せ、史上最高値を更新しています。これが、
逆にFOMCに与える影響を警戒する向きもあり、米国株式市場では様子見に
なりました。そして、このように米国株式への見方が難しいうえに、国内に不
透明材料をかかえている東京市場においては、参加者が見送り気分を強めるの
も仕方ないでしょう。

さて、昨日の東京市場は後場に入ってまもなく、安倍首相が辞意を表明との報
道を受けて急騰そして急落と、乱高下になりました。ほとんどの市場参加者に
とっては思いもよらないニュースを受けて右往左往といった状況でした。

ただ、こうしたときに、新たに相場に参戦しようとする向きは限られるでしょ
う。多くの人は様子見。したがって、それまでにポジションを持っていた向き
が、それをはずそうとした結果が乱高下です。突然の首相辞任という評価の難
しい材料だけに、まずは損失の発生やその拡大を防ごうという目的で反対売買
するのは悪いことではありません。

 いわば防御反応ですが、この変わり身の速さは相場で生き残るためには大事
なポイントです。「三十六計逃げるに如かず」と中国の故事でいうように、あ
れこれ迷うくらいならさっさと逃げ、身の安全を図ってから再起を図ることが
大事でしょう。

 ところで、先物取引では、売買をはじめる前に決めた取引プランに従うべき
です。どこで買うのか(売るのか)だけでなく、どこで手仕舞うのか(反対売
買するのか)をあらかじめ決めておく必要があります。もちろん、その際には、
現在の材料に加えて将来起こるかもしれないことも想定しておくことになりま
す。これにより、どこで買うか、どこで利益の確定売りを出すのか、そしてど
うなったらロスカットするのかを決めることができるのです。

 そこまでしても、思いもよらないことが起こるのが相場です。昨日がまさに
それでした。青天の霹靂ですね。このとき、いくつかの選択肢があるとしても、
直ちに手仕舞うことが、適切な方法の1つであることは確かです。もともとの売
買プランの中でつくったポジションを、想定していない状況の中に置いたまま
にしておくことはできませんから。

 仮に、意外な材料に対する評価ができないままポジションを持ち続け、相場
の動きに身を任せるなら、それは単なるギャンブルです。偶然に賭けているの
です。そして、ギャンブルを繰り返せば、いずれは予想を超える損失をこうむ
り、取引の続行が不可能になるでしょう。

 なお、想定外の事態をうまく逃れる方法は、第1によく勉強をして今後起こり
そうなこと(一見、起こりそうにないことを含めて)を、取引のプランに落と
し込んでおくこと、すなわち想定外となることを減らすのです。

第2に逆指値などを使って相場の突然の変化に備えること。そして第3が大事で
すが、取引金額を抑えることです。過大なポジションを抱えたために、大きな
損失を嫌がってすぐに手仕舞いができない、そして結果として損失が膨らみ取
引の続行が不可能になるというのは、よく見られるケースです。

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