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相場一点喜怒哀楽

2017年12月07日

第482回 パターン分析の腕の見せどころ

前回のこのコラムでは、12/1発表の米11月ISM製造業景況指数がドル/円相場のポイントで、日経平均にも影響あり、とコメントしましたが、結果は2カ月連続の悪化となりました。ただ、その日の米国市場は、どちらかというとロシアゲート問題や米税制改革の進展期待に目が向いた結果、あまり悪材料視されず、12/4の日経平均も110円程度の下げにとどまりました。
そういったこともあって、12/5発表のISM非製造業景況指数への注目度が増すとみていました。非製造業の方は10月まで上昇が続いていて好調でした。それだけに、今回、仮に製造業に追随して悪化した場合、製造業に続く弱気材料として、株安・円高の要因になってくるかもしれないと思っていました。
結果は57.4と前回の60.1を大幅に下回ったのです。でも、米国市場の反応はダウ平均の109ドル安程度で、敏感に反応しているとは言いがたい下げ幅だったわけです。ところが、12/6の日経平均は445円安。トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めるとしたことで中東リスクが意識されたとの見方や、「荒れるSQ週の水曜日」といえば説得力も多少はありそうですが、後場のボラ高は単なる短期筋の売り仕掛けとしかいいようがない。やはり骨太の要因としては、ISM非製造業などが弱くなっているように、アメリカの景気の頭打ち感が一部懸念されているような気がします。

さて、日経平均をボリンジャーバンドでみることにします。開発者のジョン・ボリンジャー氏が最近まで日本にいたから、という理由ではありません。
ボリンジャーバンドで25日線を使う場合、25日間の標準偏差(ボラティリティ)の2倍(2シグマ)を、25日線から上下にそれぞれ加えます。この25日線を中心としたプラス2シグマとマイナス2シグマのバンド内に、株価が収まる確率が95.4%という想定のもとで、そのバンドを脱する動きを異例の勢いと判断します。もみ合いになるとボラティリティが低下するので、バンドレンジは縮小します。いずれ、そのバンドを脱する(ブレーク)サインが出て、トレンドを追認していくという使い方をします。

現在は25日線を下回り、縮小しているバンドレンジ内で推移しています。12/6の下落でマイナス2シグマに近づきました。
ただ、マイナス2シグマをサポートに株価が上に戻れば、11/9高値を起点としたもみ合いの後半戦といった局面に入るのではないでしょうか。ここから三角もち合いになれば綺麗で、さらなる上値にも期待が持てます。三角もち合いは反転ポイントが6つ(最低でも4つ)必要ですから、三角もち合いがほぼ完成したかどうか、そろそろもち合い放れになるタイミングを何となくつかめるかもしれません。まずは、25日線上を回復できるかどうか。25日線は11月SQ値(22,531.10円)と重なる重要な水準なので、クリアできると意味は大きいです。そうなると、12/6安値は三角もち合いの4つ目の反転ポイントになった可能性が高まります。

ただ、マイナス2シグマを下に脱する動きになった場合はリスクです。11/16に付けた直近安値(21,972円)を割り込んでいる可能性もありますので、11/9高値からの二段下げのパターンが完成、というより、「ダブルトップ」になってしまいます。上記のように「三角もち合い」だと上昇トレンドの踊り場とみることができるのですが、「ダブルトップ」は天井形成パターンなので判断が真逆になりますね。両者を見極めるのが「パターン分析」といいます。

何故か、締りのない終わり方になりましたが、お知らせがあります。来週12/13(水)ですが、マネックス証券さまの会場型セミナー「2018年相場展望今後の日本株マーケットはどうなる?東野氏、和島氏が登場!」の講師として参加させていただきます。テクニカルの視点から見た今後の日本株マーケットや2018年の展望などをご説明させていただきます。ご興味のある方は、こちらからお早めにお申し込みください。
https://info.monex.co.jp/news/2017/20171207_02.html

東野幸利 
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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(DZHフィナンシャルリサーチのウェブサイトに遷移します。)

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